ニュース劇場 news theater 2003 12 19
ニュースの受け取り方は、人それぞれ。
私は、サダム・フセイン拘束劇を、芸能ニュースと書きましたが、
人によっては、ハリウッド映画のようだったと言う人もいます。
その人は、どうせ、ハリウッド映画ならば、2つ作るべきだったと言っています。
あの拘束劇は、西側諸国の庶民には、ヒットしたが、
アラブ諸国の庶民には、反感を引き起こすことになった。
だから、西側諸国向けとアラブ諸国向けの「二本立て」にすべきだったと、
映画解説する人がいます。
こんなふうに考えるのは、よほど映画が好きな人なのでしょう。
また、こんな受け取り方をした人もいます。
「まずいことになった」という人です。
サダム・フセインは、歴史の「生き証人」です。
最近の30年の中東史が、これで、はっきりします。
歴史学者にとっては、うれしかったでしょうが、
中東でビジネスをしていた人にとっては、うれしくなかった。
ニュースの受け取り方は、人それぞれですね。
単純に喜んだのは、西側諸国の庶民だけだったかもしれません。
なんで、こんなに、ニュースの受け取り方が分かれてしまうのか。
それは、ニュースを受け取った人の「知識の量」と「知識の質」にあります。
知識がない人は、ニュースを受け取った時、単純な反応をするでしょう。
知識がある人は、ニュースを受け取った時、
その背景や今後の展開などを分析し、次の行動に移ります。
このように知識の差が、大きく影響します。
だから、このサイトでは、しつこく勉強をしましょうと言っているのです。
21世紀は、やはり、階級社会になってしまいます。
今までの階級社会は、土地や資本を持っているか、いないかで、
階級が分かれました。
しかし、今度は、知識を持っているか、いないかで、
階級が分かれていくのです。